中国発展の原動力 2019 5 12

 中国企業は、10年もしないうちに、
巨大企業になってしまうことがあるでしょう。
 その原動力は何か。
「山寨(山賊)」、「焼銭」、「無業遊民」にあると言われています。
 日本も漢字文化の国なので、
これが何を意味しているのか見当がつくでしょう。
 いずれにせよ、中国は発展途上国のままで超大国になってしまうでしょう。
あるいは、新興国のままで超大国になってしまうでしょう。

書名 中国S級B級論
著者 高口 康太(編著)  さくら舎

 アメリカのニュースでは、
配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズが株式上場したというのが、
大きなニュースになっています。
このような配車サービスは、中国においても、巨大企業があります。
 この本から引用しましょう。
たとえば、ライドシェア。
一般市民が、自らの車を使ってタクシー業務を展開するサービスだ。
 アメリカのウーバーを筆頭に世界各地で、
ライドシェア企業が立ち上がり、人々の新たな足となっているが、
日本では、いまだに運営が禁止されている。
 その原因は、法規制だ。
日本の法律では、代価を得て車で輸送業務を行う者は、
タクシーとしての認可を得なければならない。
 ライドシェアが世界的に一大産業になるなかで、
日本だけが取り残されている。
(引用、以上)
 中国は社会主義国なので、
このような分野においては、日本よりも法規制が厳しいでしょう。
 しかし、中国においても、
ライドシェアの巨大企業が登場しています。
 それは、なぜか。
「上に政策あれば下に対策あり」
 著者によると、中国企業は、山賊的な発想で、規制を突破したという。
「これはタクシーではなく、
レンタカーと運転代行業務をセットで行っているだけだ。
A地点からB地点に移動している間だけ、
レンタカーと運転手を貸しているのだ」
(引用、以上)
 規制が少なく自由競争のアメリカ企業と、
厳しい規制があっても屁理屈で突破する中国企業が、
世界の産業を先導しています。
 そのうえ、中国企業が強いのは、
焼銭(利益度外視の先行投資)と
数億人と言われる無業遊民(非正規労働者)の存在でしょう。
 中国発展の原動力は、
「山寨(山賊)」、「焼銭」、「無業遊民」でしょう。
 これでは、アメリカは、
「いずれ中国に追いつかれる」という強い危機感を持つでしょう。
 このような世界情勢なので、日本は大変です。
アメリカと中国という超高層ビルの間で、老舗店を経営しているようなものです。
 もちろん、たまには日本にも「新興企業」が出現します。
あれには、非常に驚きました。
今から20年近く前だったでしょうか。
高価なモデム兼ルーターを駅前で無料で配布していました。
まるで無料のティッシュを配るように、通信機器を無料で配布していたのです。
 そういう企業がありましたが、瞬く間に巨大企業となり、
今では、世界的に著名な投資会社になりました。






















































































トップページへ戻る